私は、百年以上代々受け継がれてきた「静岡より伝承されたお茶の産地を守りたい」という想いから、家業である茶業を継ぎました。

種子島の共同荒茶工場にも出役し組合長を務めましたが、百年の歴史がありながら「種子島茶」の知名度が全く無いことに憤りを感じていました。

種子島地区の茶業が、荒茶流通一辺倒だったことを疑問視し、平成24年より「種子島松寿園」で、家族と共にお茶の小売を開始。また、物産展や商談会などに出向いては、種子島茶のPRや各種大会に出品(賞も戴きました)し、普及活動を行ってまいりました。

現在、少しずつですが「種子島茶」の知名度と美味しさが、浸透しつつあると感じています。

種子島松寿園の園主

先代の言葉とお茶作り

お茶作りを行う上で、先代が言っていた2つの言葉を大事にしています。

一つ目の言葉が「開拓者魂を持て!」です。
毎年がチャレンジと思い、種子島の特徴を活かした独自の品種を開発し育てています。

二つ目が「100点の原料で製造すれば、80点のものは出来ても120点のものは出来ない!」です。
より良い製茶は、より良い原料からしか出来ないため、しっかりした栽培管理を心がけています。

お茶作りの原動力

「お客様がお茶を美味しいと言ってくれた時」
「お客様が遠方より遥々尋ねて来られた時」
この瞬間が、私にとってのお茶作りの原動力になります。

当園のお茶を心待ちにしてくださっているお客様の喜ぶ顔を常に想像しながら、より美味しいお茶を作るための鋭意努力を惜しまず、日々の業務に当たっています。

茶摘みの風景

お茶を作り続けること

茶業を続けていると、なかなかうまくいかないこともありますが、茶葉がスクスク伸びる光景に励まされ、夢を託そうという思いになります。

また、やればやっただけ返ってきますし、結果を踏まえて作業工程にフィードバックできることが、この仕事の面白味だと感じています。
試行錯誤の上、納得のいくお茶ができた時は喜びもひとしおです。

これからも納得のいく栽培方法と経営管理を通して、お客様に喜びを与えられるような仕事を続けていきたいと考えています。

種子島松寿園
園主 松下 栄市